6月1日~6日までインドネシアで開催中の「ツール・ド・シンカラ(UCI 2.2)」。
本日第2ステージが行なわれました。
今日の第2ステージは、午前と午後に2回、距離は短いもののロードレースが行なわれます。第1ステージのチームタイムトライアルでステージ5位となった愛三レーシング。トップとのタイム差は1分6秒と開きました。
しかし今回のシンカラは平坦もあれば山もあり、今後の走り次第では縮められないタイム差ではない。第1ステージはスコールに見舞われましたが心配した落車もなく、選手5人全員無事に今日のスタートラインに立ちました。
第2ステージは、午前中が81kmの平坦レース、午後が標高差約500mを一気に上る山頂ゴール。今回のエース、鈴木謙一選手、別府匠選手を中心に、総合順位をひとつでも上げるべく、コースプロフィールに沿いエースの脚質にあった戦い方で攻めていきます。
現地の田中監督のリポートと同行カメラマンの田中さん(何気に田中さん同士!)の写真で第2ステージの模様をお伝えしていきます。
〔第2ステージA 81km〕
photo:Sonoko TANAKA
今日は一気に2レース。長い一日が始まる。
photo:Sonoko TANAKA
今日のスタート地点は昨日と同じ。Padang から始まりPariaman の街までの81kmでレースが繰り広げられる。朝9時にパレードが始まりリアルスタートが切られると、アタックが何度とかかるが決まるまでは至らない。
愛三チームは、第2ステージBの山頂ゴールがタイム差を縮めるポイントとなるので、それに勝負の照準を合わせ、この第2ステージAは無難に集団ゴールにしたかった。
photo:Sonoko TANAKA
予定通り後半まで決定的な逃げが決まらず集団でのゴールスプリントに。
愛三は、品川真寛と福田真平が連携せず各々でゴールを狙い、品川が第2ステージAを7位でフィニッシュした。
ステージ優勝はKSPOのPark Sung Baek 選手。リーダージャージはTABRIZ PETROCHEMICAL TEAM のAskari Hossein 選手が獲得した。
(監督 田中光輝)
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午前のレースを終え休憩を挟み午後のステージへ。
監督リポートにもあるように、第2ステージBは最後の山頂ゴールでの走りに目標をあわせていきます。
2Aは全員集団ゴールし品川真寛選手がステージ7位に入りました。そしてこのステージの団体成績が2位となり表彰を受けています。
photo:Aisan Racing Team
午前のレースが集団ゴールだったためタイム差は1分6秒と変わらずのまま午後の第2ステージBへ。愛三レーシングのこの時点の成績は、総合18位~20位に福田・別府・鈴木がつけています。
大地震からの復興が進む被災地でのレース「ツール・ド・シンカラ」。
レース会場に集う地元の方たちは、ただ純粋に日本から来たチームの姿に目を輝かせています。様々な願いのこもったこのレースを大いに楽しんでいるのが感じられます。
アジアツアーならではの空気感
お昼を挟むのでレース会場で昼食をとります。
気温の違い、歴史文化にまつわる食生活、生活様式、宗教を重んじる国でのスタイル。「アジアツアーを走るには現地の人になれ」が鉄則ですが、やはり「ふりかけ」は欠かせないのです。
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〔第2ステージB 83.9km〕
photo:Sonoko TANAKA
第2ステージAが終わり、約2時間後の14時にパレードがスタートした。
リアルスタート後アタックがかかり3名の選手が集団から抜け出す。
内訳は、Fitrianto Hari 選手(POLYGON SWEET NICE) 、Rusli Amir Mustafa選手(MALAYSIA NATIONAL TEAM)、Nederlof Lex選手(CCN COLOSSI TEAM)。タイム差は1分前後で集団はリーダーチームのタブリーズがコントロールする。
逃げの3選手はスプリントポイントの前(71.8km)で吸収される。続いて2~3名の選手が抜け出したが吸収され、そのままいよいよ山岳へ。
愛三レーシングは、山岳に入る手前から綾部勇成がメイン集団を引き、続いて福田真平、品川真寛の順で上るペースを上げていく。
photo:Aisan Racing Team
山岳でイランチームのTABRIZ PETROCHEMICAL TEAMとAZAD UNIVERSITYの選手がアタック。他チームの選手たちは着いていけなかった。結果このステージは1位から4位までイランチームが独占する形となった。
愛三チームは、綾部・福田・品川に牽引された別府匠と鈴木謙一が粘り、謙一がステージ8位、匠が10位でフィニッシュした。
鈴木謙一選手
別府匠選手
品川真寛選手
福田真平選手
綾部勇成選手
photo:Sonoko TANAKA
明日の第3ステージは51.3kmと短いが、途中15km地点から24km地点まで標高差650mを上がる(平均勾配7.2%)山岳ポイントがある。44つの急傾斜のカーブをクリアしていく厳しいステージです。
ここも勝負処となるので、愛三チームが優位に立ってタイム差を縮められるよう頑張ります。
(監督 田中光輝)
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強豪イランチームが上位を独占した2Bステージ。愛三レーシングはエース鈴木謙一選手が42秒遅れの8位、別府匠選手が49秒遅れの10位。エースのためにアシストに徹した品川選手、福田選手、綾部選手はそれぞれ41位・68位・69位でゴールしています。
第2ステージを終え、総合はタブリーズのミズバニ選手が7秒差をつけてリーダージャージ。愛三レーシングは、鈴木選手が1分48秒遅れの総合13位、別府選手が1分55秒遅れの総合15位となっています。
明日の第3ステージでは、日光の「いろは坂」ならぬ「44カーブ」という場所を通ります。いろは坂に、い・ろ・はと名前が付いているように各カーブに番号がふってあるのだそうです。この44つのカーブを越えていかなければなりません。
本日6月3日の第3ステージも厳しいレースになりそうです。
応援宜しくお願いします!
photo:Sonoko TANAKA
今回のツールドシンカラの写真を撮影してくださっている田中苑子さん。
小柄な女性ですがとてもパワフル!愛三レーシングの戦いや様々な表情を伝えてくれています。こちらも応援宜しくお願いします!
photo:Aisan Racing Team
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