5月16日から開催されてきた「ツアーオブジャパン(UCI 2.2)」。
昨日23日は大会最終日、東京ステージが行なわれました。
最後だというのに朝から雨・・・。気温も低く、前日の汗ばむような快晴だった伊豆ステージとは打って変わった天候となってしまいましたが、スタート地点の日比谷シティには今年もたくさんのロードレースファンの方が集まりました。
◎レース前の風景
松村光浩選手
盛 一大選手
赤星マッサー
東京ステージは日比谷シティ前をスタートし、東京タワーに見守られながらのパレード走行を経た後、大井埠頭周回コースを14周する112.7km。
大井埠頭の周回コースはド平坦のスプリンター向き。少人数の逃げが決まり残り周回が少なくなってから吸収され、最後はゴールスプリントというパターンが多いようです。
ここまでの戦いで愛三チームは、落車やトラブルなど不運に見舞われ、本来の力を十分に発揮できずもどかしい思いをしていました。
富士山ステージでエース西谷選手の総合順位のタイム差が付いたため、この最終日東京ではもちろんステージ優勝狙い。国内最大級のレース「TOJ」で日本人選手の活躍を魅せたいところです。
西谷泰治選手
大井埠頭の周回コース。今年も雨のステージとなった
〔第7ステージ 大井埠頭周回コース〕
今年も雨の東京ステージとなった。愛三チームは西谷のステージ優勝を目標に最終日に臨んだ。
平坦なコースレイアウトであるが、タイム差の離れた選手たちが逃げ切る展開もあるため、基本は西谷が逃げに乗りそのまま少人数で逃げ切りステージ優勝を目指す。集団ゴールになった場合はゴール前隊列を組んで、西谷をステージ優勝に導く展開を狙っていった。
レースは何度となくメイン集団から抜け出す選手がいるものの、なかなかタイム差が開くまでには至らず集団のままが続く。西谷も自らアタックし逃げを試みるものの決まらない。
レースが動いたのは中盤から後半にかけて。愛三から鈴木謙一が逃げに乗り5名の逃げグループが形成される。この5人はメイン集団から20秒ほどを保ちながらレースは進んでいく。しかしこれ以上タイム差が開くことはなく、ラスト1周前でメイン集団に吸収された。
逃げ続けた鈴木選手が最後の勝負を託す
逃げを吸収した集団はそのまま最周回へと突入。この残り7kmで各チームのスプリンターたちが前方に上がりゴールスプリントへと備える。愛三チームも、綾部と盛が西谷の最後の勝負に向け隊列を整えていく。
そのまま集団はゴールスプリントへともつれ込んでいったが、西谷と2人のラインが合わずゴールをむかえる結果となった。
優勝はクラウディオ・クチノッタ(デローザ・スタックプラスチック)。愛三は、盛が5位、西谷が6位でフィニッシュとなった。
惜しくも届かず盛5位、西谷6位でフィニッシュ
綾部選手と西谷選手
鈴木選手
西谷選手
今回のツアーオブジャパン。愛三チームは不運が続いた苦しいレースとなりました。エースの西谷も調子が良くなくずっと我慢のレースでした。アシスト選手たちも調子が悪いなりに西谷をサポートしてくれたと思います。
今年もそれぞれのステージで、たくさんの応援を頂きました。みなさん温かいご声援を1週間本当にありがとうございました。
次のレースは、インドネシアで6月1日から開催される「ツール・ド・シンカラ(UCI2.2)」です。
全日本選手権まで海外でのレースが続きます。皆さん日本からの応援を宜しくお願いします。(監督 田中光輝)
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