本日5月19日は「ツアーオブジャパン」4日目。長野県飯田市にて第4ステージ(南信州ステージ)が行なわれました。
南信州ステージは、翌日の休息・移動日を控えたツアーオブジャパン前半戦の山場となるステージです。飯田の町並みを一望できる、アップダウンの激しい山岳コースで、厳しい上りとスピード感溢れる下りの両方を織り交ぜたこのステージで多くの選手たちが苦しめられます。
今日は朝から小雨がぱらつく生憎のお天気。レース中は大降りになることは無かったものの、路面は常にウェットな状態で特に下りでの落車が心配されていました。
本日撮影に行きましたので、写真多めでレースの模様を田中監督のリポートとともにお届けします。
レースのスタートは8:45。飯田駅横の広場にはチームピットが置かれ、レース開催を待ち望んだ地元の方やロードレースファンの方が訪れます。
選手たちは自走で会場入りし出走サインなどを行なった後、チームピットでレース開催までの時間を過ごします。
〔綾部勇成キャプテン〕
〔サインをしつつゼッケンナンバーの確認 鈴木謙一選手〕
〔前日の落車の怪我が心配された 福田真平選手〕
〔チームピットの様子〕
〔西谷泰治選手〕
〔チームカー。ウィリエールのステッカー入り〕
〔自転車には山岳賞の周回数などが一目で分かる一覧が〕
〔チームカーを運転するのは田中監督〕
「自転車の町」とうたわれるほど、自転車競技に理解の深い飯田の町。お子さんからお年を召した方まで町全体でこのツアーオブジャパン南信州ステージを盛り上げます。
毎年コースには地元の保育園児や小中学生さんが沿道で声援を送っています。こうした海外からの選手と記念撮影もお馴染みの風景です。
今日も事故がなくいいお仕事ができるよう、しっかり身体をほぐして・・・
スタートは飯田駅前です。スタート時刻には平日にもかかわらずたくさんの観客が駅前に詰め掛けます。色とりどりのジャージが勢ぞろいする光景は圧巻ですね。
〔今日は青空がありません・・・〕
〔デローザの選手。右隣には総合リーダーのマイケル・マシュー選手〕
〔後ろから見るとこんな感じです〕
〔スタート前の集中 松村光浩選手〕
〔鈴木謙一選手〕
〔綾部勇成選手〕
南信州ステージは飯田駅前をスタートしパレード走行を経た後、一周12.2kmを12周回します。最後は周回コースを出て橋を渡り、松尾総合運動場前の直線1kmを経てゴールする148kmです。
周回コースに入ると上りが続き頂上が山岳ポイント。3、6、9周回にそれぞれ山岳賞が設定されておりジャージ争いも見所のひとつになっています。
〔山岳ポイント〕
〔山岳賞付近からは町の様子を一望できる〕
〔霧雨が降ったりやんだり・・・〕
南信州ステージの様子がなんとなく分かったところで。
田中監督の南信州ステージ レースリポートです。
〔第4ステージ 下久堅周回コース〕
小雨が降ったり止んだりの肌寒い天候の中パレードスタートしました。パレードは周回コースまでの7.3km。周回コースに入ってリアルスタートし3名の選手がメイン集団から抜け出す。
メンバーは、Marco CATTANEO選手(DE ROSA-STAC PLASTIC) 、YOO Ki Hong選手(GEUMSAN GINSENG ASIA)、YEUNG Ying Hon選手(HONG KONG,CHINA TEAM)。
3周回目には、MAX SUCCESS SPORTS のJIAO Peng Da選手が先頭の3名に追い付き4名になる。
〔レース序盤から3人の逃げが決まる〕
〔メイン集団〕
photo:Tsubasa
その後メイン集団から6名の選手が抜け出す。
Kristian HOUSE選手(RAPHA CONDOR-SHAR) 、Phuchong SAI-UDOMSIN選手(GEUMSAN GINSENG ASIA) 、Ruslan TLEUBAYEV選手(KAZAKHSTAN NATIONAL TEAM) 、普久原選手(ブリヂストン アンカー)、平塚選手(シマノレーシング)、中島選手(TEAM NIPPO)。
5周回目に追走していた6名が先頭の4名に追い付き先頭グループは10名に。メイン集団とのタイム差は4分に広がる。
今日の愛三チームは不運続きでした。鈴木謙一がリアメカに金属片が挟まり代車に乗り換え、綾部はスタート前からお腹の調子が悪くレース中も薬を服用しながら走る、盛は山岳ポイントに向かう上りでDE ROSA-STAC PLASTICのチームカーと接触して落車する・・・など。それでも3選手たちはメイン集団に復帰し西谷のサポートをする。
周回も半分が過ぎたところでメイン集団もペースアップする。そのペースアップには松村も加わり4分あったタイム差も一気に縮まり残り2周回で先頭グループを吸収する。
〔メイン集団はラファコンドール・シャープがコントロール〕
〔すぐ後ろにはリーダーチームのチームジャイコ・スキンズ〕
〔落車の傷を負いながらも集団復帰 盛選手〕
〔集団のペースアップに加わる松村選手〕
〔西谷泰治選手〕
〔鈴木謙一選手〕
〔綾部勇成選手〕
ラスト1周回、地元飯田にゆかりの深い福島晋一選手(GEUMSAN GINSENG ASIA)が単独で抜け出しこれを6名の選手が追走する。西谷はずっと我慢のレースでこの先行する7名に入ることが出来なかった。
福島選手にホンコンチャイナのYEUNG Ying Hon選手が追いつきゴール前まで逃げ続ける。しかし2人は最後のゴール直前で追走グループに吸収され勝負はスプリントに持ち込まれた。
ステージ優勝はシマノ レーシングの鈴木真理選手。リーダージャージが遅れたため、タイム差とボーナスタイムの結果で個人総合も鈴木選手がトップに立った。西谷は先頭グループから32秒遅れの14位でこのステージをフィニッシュした。個人総合は11位となった。
〔トップから32秒遅れでこのステージ14位〕
photo:Tsubasa
明日は静岡県小山町までの移動日です。この移動日で出来るだけ回復して超山岳コースの富士山ステージに備えます。(田中光輝監督)
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なお本日第4ステージで福田真平選手がリタイアという結果です。
「昨日の落車の影響はそんなにないと思っていたのですが、走り出したら思いのほか肋骨の打撲の影響で力が入りませんでした。DNFとなり本当に残念です。次のレースに向けしっかり治して調整します。(福田真平)」
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サポーターのツバサさんが撮影された「TOJコーナー」などの模様もあわせてお届けします!
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