愛三レーシングチーム初参戦のUCI アジアツアー「ツアーオブタイランド」。
本日第4ステージが行なわれました。
ここ<ディアサポーターズ>では、田中監督のレースリポートとは違った切り口でチームの素顔をお伝えしていきます。
現地のスタッフNana さんから4月4日第4ステージの写真が届きました。
監督のリポートにもあったように連日40℃を超す暑さで、走ることとは別に色々な面で日本のレースとは違う戦いがあります。走る選手はもちろん、その選手が気持ちよく全力を出し切れるようにサポートするスタッフの苦労もいつも以上に多いと思います。目指す勝利に向かってそれぞれができることをこなし一丸となって戦っています。
暑い地域でのレースには欠かせない氷も現地では手に入れるのに一苦労です
これまで現地でチームに帯同しているNana さんからコメントや写真が届いていますが、この作業が定着する前は現地の様子は帰ってくるまでどんな状況だったのか見えてこない状況でした。
今ではこうやって写真や状況を伝えてくれるので、愛三レーシングがメインで戦うアジアツアーの過酷さとともに、ここで戦い続けるチームの成長も垣間見ることができています。
また、遠い国で戦う選手の姿とともにその国ならではのものや現地の人々の様子、レースを運営する皆さんの様子など、アジアツアーを良く知るスタッフの目線も貴重な情報源になっています。
メコン川(教科書でしか見たことなかった!)
チームカーはレースによって色々のようです。
今回はピックアップトラックがチームカーになっています。
チームは国内、アジア、そして世界へとステップを重ねながら目指すチームの姿、走りを模索しながら成長し続けています。それも日々の積み重ねが確実なステップへと繋がっていくのだと思います。
今回レースに参戦している鈴木謙一選手もブログに書いていますが、アジアツアーで走る選手達のモチベーションも体力も精神面もタフに日々成長しているのを感じますね。
日本から応援してくださるファンの皆さんには、チームサイトを通してその様子を伝え続けていけたらと思います。
スタート前の選手の様子です。皆元気そうです!
鈴木謙一選手
福田真平選手
松村光浩選手
品川真寛選手
別府匠選手は山岳賞ジャージです。
背中はこんな感じです
レース前は雰囲気も和んでいます
今回も気温が高い中長距離を走ります。以前もお伝えしたと思いますが暑さは我慢すればいいというものではなく、最高のパフォーマンスをするには常に体力の消耗や熱中症対策に気を配り、こまめに補給をしたり氷で体を冷やしたりしなければなりません。リポートにもあったとおり暑さは皆同じ条件ではありますが、そこでチームの力を崩さず一定に保ちながらサポートするかがスタッフの腕の見せ所でもあります。
補給を取りにきた松村選手
真平選手。たくさん持っています
おなかにも背中にも・・・
中島メカから補給を受けます
レースでは距離や走行速度、タイム差、逃げのメンバーなど随所に注意を払いながらレース全体を見通して監督が指示を出したり、選手自身が見極めたりしなければなりません。
レースも最終局面になると残りの距離も重要になってきます。逃げが吸収された後のアタックは決まりやすく、そこで大きくレースが動いたり決まったりするのです。
なので、残りの距離数は大切なんです。
ところで現地からの様子の中で「タイは<のんびり>な雰囲気であったかい国」という言葉がでてきます。そういうお国柄だからなのか、何か意図があるのかは分かりませんが・・・
残り3km
残り2km
そしてあれが・・・
残り1km!
・・・って、ちっさ!(笑)
で、残り500m
で、300m・・・
なんで1kmだけちっさいんでしょね?(笑)
現地からのリポートも届きました。写真とあわせてどうぞ!
---------------------------------------------------------------------------------
Nana's Report 4月4日 stage4
ツアーオブタイランド、後半戦の第4ステージ今レース最長の207.3kmが無事に終了しました。毎度毎度で本当に申し訳ないのですが、やっぱり今日も暑かったです。
暑い国でのレースなのでどのチームも色々な準備をしレースに臨んでいますが、それにしてもこの暑さはすごいんです。
選手がボトル(補給)を取りに来る回数もとても多いのですが、取りにきた際に持っていく量も多いんです。大体8から10本くらい持っていきます。それと氷もです。30分から40分くらい一回チームカーに補給を取りに来ます。
取りに来るのは基本的に一人の選手で、その選手が他の選手の分までを運んでいきます。
海外でのレースではラインレースの場合チームカーからの補給が一般的で状況により補給地点も1か所や2か所設置されます。今回の大会も毎日太朗マッサーが補給地点で待ってくれています。
チーム間でも無線使用が今年から禁止になって一番変わったのはこの補給でしょうか。
選手が補給を取りたい場合は、集団の一番後ろまで下がってコミッセールカーにボトルを上げてアピールをします。するとコミッセールが許可を出し、ラジオツール(無線でアナウンスを入れてくれる人です)がチームの呼び出しを無線で行います。
実は昨年まではこの呼び出しがなくても選手がチームカーに無線でお願いをしていたので、チームカーは比較的早く車列の前方、すなわち補給を渡せる位置まで行くことができました。
しかし今年からはこのコミッセールの許可とラジオツールのアナウンスがないとチームカーには一切情報が入らないのでボトルを上げてアピールするのも大事な役目なのです。
タイミングが合わないと、というか他のチームと合いすぎると一斉に沢山の選手がボトルを掲げる状況になります。すると長い時間待たされることもあります。
チームカーの中では、常に冷たい飲み物などを用意し補給に備えます。今回はいつもの車と形状の違うピックアップトラックタイプ。しかもドアが2つしかありません。
昨日まではナカジメカが荷台に座り、私が助手席。後部座席にいろいろ準備をし、時として後ろ向きの作業でした。しかし荷台に乗ることは禁止となり、ナカジメカが助手席に。私は後部座席の真ん中に座り、右にクーラーボックス左にボトルやら水やらCCDの粉やらのなかでの作業となりました。
ボトル作りはナカジメカと協力しましたが実際に渡すのはナカジメカです。無線で呼ばれたらバケツにCCDのボトルとペットボトルの水そして氷を準備し選手に渡していきます。CCDドリンクはもちろんのこと、暑くなった体を冷やす水(冷却水)と氷もとても大切です。
集団の後方でしか補給は許されないため、すべてのものをもらった選手は前方にいる仲間の元まで重い荷物を持って上がっていかなくてはなりません。補給をしている選手の裏で色んな人が動いていることがお分かり頂けたら何よりです。
4ステージが終わり実はどのチームも明日、明後日の準備の中で各チーム、サコッシュ・ボトル・補給時に渡すジェルなどなど
在庫確認が始まっています。どのチームも計算をして準備はしてきているのですがいかんせんこの暑さで想定外のことも起こるわけです。大きな自転車ファミリー。基本的に余裕がある物はお互いに助け合います。それをやってこそのファミリーのような感じもあります。
今回のレースでの残り3kmからの看板が大きさも色も不思議なので写真に収めました。初日は1km看板がなく(正確には見えなく)いきなり500m看板でびっくりした選手が続出したとかしないとか。でも確かに違い過ぎますよね。今は皆慣れましたが・・・。
もう一つ今日は、日本で綾部キャプテンが優勝したとのニュース本当に皆喜んでいます。
明日はフィニッシュ後またウボンラチャタニへ戻ります。あと二日暑いなかでの熱い戦いをするAisan Racing Teamへの応援引き続きよろしくお願いします!
Nana
コメントする