3月1日から7日まで開催中の「ツール・ド・ランカウイ2010(UCI2.HC)」。
本日第5ステージが行なわれました。
昨日のステージ優勝はもう過去のもの、チームは今日のステージからまた新しい勝利に向かっていきます。平坦ステージが続き展開が読みどおりに進み、逃げ切り優勝のステージ以外は毎日スプリントに勝負が託されています。
日本チャンピオンにして屈指のスプリンターをエースに戦うチームだからこそ、これまでも、そして今回も、その最後の「勝ち方」へのこだわりが浮き彫りになっています。
本当にチームとして機能しなければ、ハイカテゴリーのレースで勝利は望めません。勝った翌日の雰囲気は?レース展開は?選手たちの走りは・・・?
現地から届いた田中光輝監督のリポートです。(photo: Yufta OMATA)
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3月5日(金) stage5 111.5km
~レース前の様子~
優勝から一夜明けた今日もリラックスムード
昨日のステージ優勝を他チームの選手が称える
綾部キャプテン
和やかな雰囲気
戦闘体制に入ります。今日ももちろん攻める走りで
今回のランカウイでは「初出場記念観戦ツアー」が組まれました。西谷選手が優勝したその日朝、参加者の皆さんが日本を発ち途中の香港で優勝の報を聞いたそうです。いやがおうにも応援気分は盛り上がりますね!
日の丸登場!
明日もう1人合流します!最後まで応援お願いします!
アイサンフラッグがマレーシア上陸
第5ステージ、ゲンティン・ハイランド前最後の平坦ステージ。しかも111キロと距離も短いです。昨日の勢いで2日連続ステージ優勝を目指して、朝9時にスタートしました。
今日のパレード区間は3.6キロ。。このパレード区間は正式スタート前のウォーミングアップに欠かせません。それは、こっちは当然のことながら暑いため、スタート前は暑さで体力を消耗しないようウォーミングアップせず、日陰の涼しい場所で準備をし、スタ―ト時間を待ちます。
なので、パレード区間はウォーミングアップに最適です(パレード区間があるため、スタート前にウォーミングアップをしないってこともあるのですが・・・)
今日の愛三チームは、昨日と同様で集団でのゴールスプリントに持ち込む展開で走った。0キロ地点、正式スタートが切られてすぐ今日もアタックがかかる。綾部を含む14名の選手がメイン集団から抜け出す。この逃げグループは最大50秒のタイム差をつけた。当然メイン集団はこの逃げグループを容認することは出来ないので吸収するためペースを上げるが、逃げグループも14名いるため、なかなか縮まらなかった。しかし30キロ付近で吸収された。
吸収してすぐ、綾部が落車に見舞われた。転倒したがすぐ走り出したのでメイン集団に早く復帰することが出来た。
スタートして50キロを過ぎたところで2名の選手がメイン集団から抜け出す。BradeLey Hall 選手(Marco Polo-Cycling)とAlexandr Shushemoin 選手(Kazakhstan-national)の2選手)。
メイン集団はこの逃げグループを容認し最大1分40秒差まで広がった。2選手の逃げは残り20キロ付近で吸収され、第5ステージも集団のゴールスプリントになった。各チームゴールスプリントに向け体制を整える中、愛三チームも列車を組み集団の前方に位置しゴールへ。今日の愛三列車はスパートが出遅れてしまい2日連続のステージ優勝には届かなかった。
明日はいよいよ、山岳の第6ステージ「ゲンティン・ハイランド」頂上ゴール。匠にはJose Rujano 選手(ISD-Neri)たち山岳スペシャリストと一緒に競ってくれるよう頑張って欲しい。第6ステージ、Putrajaya からGenting Highlands までの102.8キロです。
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