3月14日から20日まで開催の「ツール・ド・台湾(UCI AsiaTour 2.2)」。
本日、第3ステージが行なわれました。
昨日の第2ステージ、ゴール前で悔しい思いをした今回のエース綾部選手。個人総合成績はトップから1分7秒遅れの12位となり、雪辱を晴らすべく気持ちを切り替えて臨んだ今日の第3ステージはステージ6位。個人総合はひとつ順位を上げましたが最後のゴール前の難しさが今日も残る結果となりました。
小さなタイム差が後々に影響し、ステージの終わり方ひとつとっても気が抜けません。今回の台湾は個人総合順位を念頭において戦っているので、毎日のタイム差が重要になってきます。
昨日のNana さんのリポートにあった「何かを掴みたい」という思い。
ランカウイと同じように理想のカタチにチーム一丸となってトライする。何度も何度も、挑んでいく。エースはその走りに応えたいと全力を尽くす。
ゴール前の難しさ、そしてアシストとしての思いを知っているキャプテンの、明日の勝利を信じたいです。
現地の田中光輝監督のリポートです。
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3月16日(火) stage3 136km
今日の朝は風が強く寒かったです。昨日まで最高気温35℃くらいだったのが今日は23℃と過ごしやすい気温でした。例年の台湾はこのくらいの気温なんですけどね。今朝は寒い中での準備でした。
今日も10時にスタートしました。スタートして20キロを過ぎたところで3人の選手がメイン集団から抜け出した。Jacob RYTLEWSKI 選手(KENDA)、奈良選手(Geumsan-Ginseng-Asia)、Rebiewski JAROSLAW 選手(CCC-MERIDA)の3名。この3選手の逃げは最大で5分30秒ほどタイム差がついた。メイン集団をコントロールするのはリーダーチームのGIANT-Asia 。
昨日と同様このステージも風が強いため、愛三チームとして、10人以上の逃げグループが決まった場合、綾部は最低その逃げに乗り(出来れば、愛三から3人は入る)そのまま最後3位以内でゴールしボーナスタイムと逃げて得たタイムで総合を上げる走り。または、集団ゴールならば今日のゴールは上りゴールなので、少しでもタイム差がつくようにゴール前3キロくらいから愛三アシスト選手でペースを上げ、最後は綾部タイミングでスパートし集団から抜け出してタイム差をつける走りでいく。
レースは3選手の逃げが残り3キロを切ったところで吸収されたため、集団ゴールの展開に。予定通り愛三アシスト選手でペースアップし綾部がスパートしたが、ちょっとスパートしたタイミングが早かったこともあり、昨日と同様6位でフィニッシュした。
品川は綾部より上の4位でフィニッシュしたが、品川が綾部の前でゴールしていなかったら、先頭でゴールした3選手とのタイム差が2秒以上広がってしまったため、これもアシストとしての走りであった。
綾部も、スパートのタイミングが早く最後3選手に先行されてしまったが、メイン集団には6秒のタイム差をつけることが出来た。
明日第4ステージは1周約7キロのサーキットコースです。明日も、ボーナスタイム等でタイム差を縮め総合順位を上げられるようチーム一丸で頑張ります。
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大会情報やリザルト、コースマップなどは、ツールド台湾2010特設サイトでご確認ください!
しなしな、見せてくれました。匠選手、西谷選手のお膳立てが功を奏した形。これぞARTのチーム力!焦ることなくあくまで自然体で今の力を発揮すれば結果はついてくる筈。ガンバレART!!!