「キャップ」と「チャンプ」の挑戦！

ツールドおきなわ、熊本での国際レースが終わり、国内チームはオフに入りましたね～。愛三は少し早めのオフ入りでしたが。
選手さんたちのブログを拝見しますと、本当に羽根を伸ばして過ごす期間は実は短くて、オフトレーニングを開始している選手も多いみたい。
なんか、流行っているのか？高いところがすきなのか？？（笑）登山が人気のようですね。やたら「山登る」っていうの、他のチームでも聞きます。
オフトレって、それぞれ選手によって取り組み方が本当に色々。水泳とか筋トレとかウォーキング、ランニング・・・・シーズン中酷使した大切な身体を労わりながらも次のシーズンに向けて整理し調整していく大切な期間です。

そんなオフの、勤労感謝の日の、11月とは思えない汗ばむような秋晴れが広がった今日11月23日祝日。

ある2人の選手がオフトレ中の「挑戦」を決行しました。
その会場となったのは・・・・

ここ！
名古屋市のど真ん中を駆ける「名古屋シティマラソン」！
名古屋市瑞穂区「瑞穂陸上競技場」を発着点に行なわれる全国でも規模の大きなマラソン大会です。

参加人数は1万5000人。老若男女の愛好者が参加する一大マラソンイベント。会場入り口、フィールド内も人人人・・・祭りじゃ～～！！！！って感じですよ。

開会式中

どこもかしこも人だらけ

さて今回、この名古屋シティマラソンに挑んだのは。
「キャップ」こと綾部勇成キャプテン、そして「チャンプ」こと西谷泰治全日本チャンピオンの2選手です。

青ジャージじゃない！！（アタリマエ・笑）

綾部選手といえば、6月の全日本選手権が終わった翌週に富士山登頂に挑戦し成功したつわもの。ん～～～チャレンジの鬼（←今名づけた）。
そんな綾部選手、オーストラリアでの落車の影響でなかなか傷が癒えず、予定していたジャパンカップが走れず、みんなより早くオフに入る形になってしまいました。
普段は水泳などオフトレに取り入れているようですが、怪我の関係もあって今取り組んでいるのがランニング、とのこと。

めっちゃはやそう？

しかし！チャレンジの鬼　綾部キャップ。ただ走るだけじゃなかった。ブログにも書かれているとおり、実は今年9月から「シティマラソンへのエントリー」を企てていたわけです。もちろん自転車に影響があってはもとも子もないので、あくまであくまで、オフトレの一環として。

そして今回の相棒は全日本チャンピオン　西谷泰治選手。

西谷選手のオフトレには、ランニングが欠かせないのだそうです。シーズン中「自転車の身体」になってしまった偏りを、ランニングで一度リセットし全身を強化するために必ず取り入れているとのこと。

今日は「自転車選手」としてではなく「ランナー」としての挑戦。
しかも出場するのは「ハーフマラソン」。20キロです。

ハシモト、最初は「またまたぁ～～～！！！」なんて思っていました。20キロって結構なキョリですよ？
レースで200キロ近く走る自転車選手にとっては、20キロっていったらさ、パレード走行が終わってアタックかかり始めて～くらいの序の口くらいの距離感？時間にしても数分、数十分？くらいですよね。
普段自転車仕様になっている選手は歩くのが苦手っていうし、ましてやハーフマラソン・・・・自分の足で走るわけですから、きっと生半可な気持ちじゃないんだろうな。だってこの人たちだもんな・・・・という風に受け止めました。

なので今回この、貴重な「レース」をお伝えしたいと思い会場に撮影・サポートとしていってきました。
普段の自転車レースにはない雰囲気、人の多さ・・・いつも「レース会場」にいる私含め3人なのに、なんか良くわからないテンションになってきて、なんか笑けてくる・・・・綾部キャップの表情もいつもよりホンワリ。

さあ、まもなくスタート。
その前に一枚。

いいかおや～（笑）

フィールドには走る人以外は入れないのでここでお別れ。
いってらっしゃい！！

っていうてたらコケそうになってましたけど
ダイジョウブ？？？？（笑）

今日行なわれたのは、リザルトが公認記録となる「名古屋ハーフマラソン」と、一般市民が参加する「名古屋シティマラソン」のハーフマラソン（一般）、10キロの部、4キロの部。エントリーした選手が並ぶ様は圧巻です。鈴鹿のエンデューロさながらのスゴイ数の人でした。

最初にスタートしたのは、テレビでも中継されていた名古屋ハーフマラソン。海外からの招待選手も参戦するスピード感溢れるレースです。トラックを周回する間に「逃げが決まって」そのまま市内のコースへと飛び出していきました。

早速4人が飛び出す

いきなりかよ！！！って思ってるだろう・・・・

そのままコースへ。めっちゃ速いです

そしてこの後にいよいよハーフマラソン一般の部。3000人くらいがエントリーしていますので、ホントもう「ウォーリーをさがせ」状態です（古い？）

偶然にも愛三サポさんに遭遇！前のほうでスタートしてました

こんなですよ？どこやねーーーんん

チャンピオン　ニシタニタイジをさがせ！（超偶然に撮れてた）

初めての生マラソン観戦。
いつもの自転車のレース会場だったら撮影のノウハウも分かっているのですが・・・・・どうしよっかなぁと思ってゴール付近をウロウロしてたんですけど、なんだかこの辺（ゴール手前あたり）いてもいいよ的に言っていただいて。せっかくなのでバシバシ撮ってました。私、どこでもやっていけそうですと思った（笑）。

海外の招待選手などが参加する「名古屋ハーフマラソン」では、ケニアのガトゥ二・ゲディオン選手が59分50秒と１時間を切る大会新記録で2連覇を達成しました。

このゲディオン選手、昨年のこの大会では1時間11秒だったのですが、途中経過で1時間切るかも！みたくレース関係者の方たちが盛り上がってきてました。チェックポイントの通過時間を見ながら、最後瑞穂競技場に入ってきたときは「いける！」ってなって。記録が破られる瞬間を近くで見ることができました。
1時間切って59分49秒（その後59分50秒に修正されたようです）でゴールしたときは「ヤッター！！！！」と超盛り上がって、その辺にいた関係者のオジサマとハイタッチとかしちゃってました（全くの無関係者なのに・・・・笑）。

感動の大会新記録でゴール！

その後続々と選手達がゴールしてきます。

2位の愛知製鋼（愛知）の選手

日本人1位の選手（右）

女子の優勝者　ジュリア・モンビ選手

普段自転車のレースを撮っている私にとって、マラソンを近くで見たことは物凄く新鮮で、かなり胸にきました。
ロードレースって「自転車のマラソンみたいなもの」なんて説明されたりしますけど。マラソンで1位の選手がゴールしたときは凄く感動したけど、自転車で1位になるときも何度も見てきたけどやっぱり違う。マラソンもチームで参加してて誰かが1位になればチームの勝利なのかもしれないけど、やっぱり個人競技ですよね。

自転車の1位は、犠牲になった選手の走りとエース自身の走りと色々なものが積み重なって得る栄光で、ゴールラインを超える瞬間までどうなるか分からない。
でもマラソンの、自転車的に言えば「アタックかけてぶっちぎって逃げを決めて逃げ切り優勝」ってなって力強くゴールする、その姿も本当に素晴らしかった。
そして一番思ったのが、その後に続々とゴールしてくる全ての選手達がみんな「一番」って思えてくる感じだったのが、なんだろ不思議であり凄いなぁと思ったのです。
自転車でも、全力でアシストして自分の順位を捨てて最後までゴールしてくる選手がいて。そういう姿、心を打たれますよね。

そんな感じのことを西谷選手に話したら「マラソンは一人ひとりにドラマがあるんですよ、きっと」って言ってました。
なんか自転車とマラソンって、似てるようにも思うし、全然似てないようにも思えて、そういうのを考えながらゴールを見ていたら、なんだかこういう「挑戦する姿」ってどんな競技でも本当に素晴らしいことだなと思えました。

そんな風に思いながら、2人をゴールで待ってました。
いつもロードレースでは前のほうにアタリマエのようにいるけれど、今日はひとりのランナー。やがて2人が無事に帰ってきた姿を見つけて（ホント「見つける」って感じくらいたくさんの人人人！）心から「よかったぁ・・！！！！」とめちゃくちゃホッとしてしまった。

西谷選手が帰ってきた！

給水が難しかったそうです（笑）紙コップだもんね・・・・・

綾部キャプテンもかえってきたよ～

ヤバイヤバイってずっと言いながらゴールしてった（笑）

自転車のときだって、全力を出し尽くして最高の結果を求めて走る彼らを無事を祈りながら応援し撮影してますけど、今日は言うならば「オカン」状態でした。今感じているこの肩こりは相当緊張しながら待っていた証だと思う（笑）。
「200キロ近くレース走っても、こんなんにはならない・・・・・・・・・・・・・（無言）」という言葉と表情を見させていただき、今日はイイモン見させていただいたと思った次第です。ハイ。

「キャップ」と「チャンプ」オフの挑戦記、いかがでしたか？今後は綾部キャップのブログのとおり、自転車に乗って来シーズンに備えていくことでしょう。
しかしながら、挑戦というのはやはりいつでも必要だってこと気がつかされました。私もがんばろうっ！

オフシーズンですが、今後もイベントや現在募集中の愛三自転車スクールなどなどありますので、随時それらの模様をご紹介していきます。
お楽しみにしててね！！