2009年9月9日から13日の日程で開催されていた「ツールド北海道(UCI2.2)」。田中監督より今大会の総括リポートが届きましたのでご紹介します。
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田中監督リポート
ツール・ド・北海道2009が9月9日から13日の間で行われました。
今年は第1ステージが個人タイムトライアルということもあり、チームから3人の選手は10位以内に入るよう挑みました。
基本的に盛をエースとして走りますが、3人の選手が上位にいることで戦略的に優位に立つためもあるし、このレースは秒差で競われるため、タイムトライアルの1秒が後々利いてくるからです。
第1ステージ、西谷が2位、盛が3位、綾部が5位と、5位以内に3人の選手が入り目標以上の好成績で第2ステージへ。
第2ステージは最後に高低図には無い丘があるのでそこで勝負をかけるよう挑む。それが的中し盛がステージ優勝、リーダージャージを獲得した。
第3ステージ、盛のリーダージャージを守ることが基本だが、西谷・綾部も上位にいるのでそこそこの人数が決まりそうな逃げには西谷か綾部が乗り、常に暫定リーダーとしてレースを運べるよう挑んだ。しかし中盤から後半に入る海岸線の横風区間で盛が痛恨の落車に合う。これにより、匠と西谷で集団に戻すが、匠は前半から中盤まで1人で集団をコントロールしていたので離れてしまった。
盛・西谷で第2集団まで追い付きそこから更にペースを上げ何とか第1集団に復帰、その頃にはすでに2つ目のホットスポットが終了し、宮沢選手に暫定リーダーを奪われてしまった。
第4ステージは、勝負を分ける第5ステージ(十勝岳の山岳ステージ)の前ということもある。盛は第5ステージで勝負したいため、このステージは西谷・綾部を中心に走る。
最初の山岳ポイントで綾部を含む先頭グループが形成される。その中で綾部が暫定リーダーになっていたのでそのまま行かせたが吸収される。
このステージも最後に丘があるためそこで勝負をと狙っていたが、その丘の途中で不運にも盛が落車に合った。綾部と西谷が盛を引率し何とか集団に復帰したがステージは狙えなかった。
最後の勝負処の第5ステージ、十勝岳を過ぎて後半のアップダウンで勝負をかけるよう挑んだが梅丹チームのアシスト陣を崩せなかった。
最終第6ステージ、盛の逆転優勝は大変難しくなったので、今の総合2位のポジションは守って終われるよう挑んだ。
最初のホットスポット、盛は3位で通過。2つ目のホットスポット後にシマノレーシングの鈴木選手が抜け出し、スタートから逃げていた同じチームの阿部選手に合流。その後ドラパックチームのポロック選手も合流し先頭は3人に。
この3人を行かせば、現時点で盛に1秒差で迫っていたNIPPOのマリウス選手にホットスポットを獲られることが無いので行かせたが、これが誤算に・・・。
最後のホットスポットが過ぎてから3人を追ったが最後まで捕まえことが出来ず、盛の2位を守れなかった。
西谷・綾部は自分の順位を落とす覚悟で追ってくれた。これは僕の追うタイミングを間違えた判断が敗因でした。彼らには本当に申し訳なかった。今回のレース、また更にいろいろな事がチームにとって学べたと思う。これをこの後のレースに活かせていきたい。
次のレースは、実業団飯田です。ご声援よろしくお願いします。
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詳しいレースリポートは、トップより各ステージ記事をご覧下さい。
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