2009全日本選手権フォトリポート

暑い日差しが照りつけた6月28日、広島県中央森林公園で熱い熱い熱いレースが繰り広げられました。おまたせしました。胸を熱くする結果を皆さんにお伝えすることができます。

愛三レーシングは、盛選手のタイムトライアルに続き
ロードでも日本一を獲得することができました。

今回は、2009年全日本選手権のあの空気を、胸を熱くした選手達の走りを、お伝えしていきます。

正直、こんなにたくさんの方がこのブログ見てんすか！ってくらいレース後「楽しみにしてます」と声をかけて頂きまして…超プレッシャー（笑）。でも。見たこと貰ったもの、素直に書いてみますね。長めなので体調良いときに見てくださいね（笑）

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今年の全日本選手権は昨年と同じ広島空港に近い中央森林公園で開催されました。全日本選手権はロード日本一のタイトルをかけた大会。優勝者にはチャンピオンの証として真っ白のジャージが与えられます。

今年も愛三のエースは西谷泰治選手です。

そして西谷選手をアシストするのは、キャプテン綾部勇成選手、別府匠選手、盛一大選手、鈴木謙一選手、松村光浩選手の5名です。

チームから発表されたオーダーは秋山選手を除く7人でしたがエントリーされていた品川真寛選手が急な盲腸の手術で欠場となり総勢6人で戦うことになりました。なお、品川選手の経過は良好です。ご安心を。後半戦でいつものスマイルと走りを見せてくれることと思います。

日本国内のチームはもちろん、今年は日本人2人目のツールドフランス出場を決めた新城選手や、昨年の北京オリンピック代表　アミーカチップスクナウフ　宮澤選手、スキルシマノ　土井選手など海外から個人参戦するとあって話題に。観客数もかなり多かったように思います。

Bboxブイグテレコム　新城幸也選手

スキル・シマノ　土井雪広選手

3年前には別府史之選手が単独参戦でタイトルを獲得したこともありどんなレース展開になるかは未知数。愛三レーシングはいつもと変わらず、チーム一丸でアシスト選手それぞれがエースのために走り、エースはその全てを背負い勝利に向かいました。

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レース前のチームピットの様子。チームは緊張感の中にもいつもどおりのリラックス感もありとてもいい雰囲気でした。

ケンケン選手

別府選手

綾部選手

エース西谷選手にとって地元広島での日本一は悲願。今年は自身もだし、チームメイトも、ファンも、「チャンピオン西谷」の誕生を願っている。注目選手の一人としてメディアの取材に応えます。

特別なレースと誰もが口にする全日本。応援しかできないけど何かしなきゃ落ち着かない！ ということでこれを用意しました。
千羽鶴です。

広島に来られないサポさんと澤田さん夫妻と作ったよ。
ベタやけど、やらずにゃいられない感じでさ。

なんかびろーんと長いのが見えますが・・・ハシモトのミステイク。「千羽鶴の常識」を存じ上げずデカイ折り紙を使用したため同じ50鶴繋げたらこうなっちゃいました。かっこ悪いね。でも気持ちはこもってます。軽く呪いみたいだね、なんていってましたけど（笑）

応援届け！！

なかじメカ、愛三として初参戦の全日本です。
万全の体制で挑みます！

スタートラインに選手が並びます。

ケンケン選手がとおりますよー

松村選手。愛三での初めての全日本、アシスト頼みますっ！

盛選手。強力な走りに期待。

今日は笑顔ものぞかせていた西谷選手。
静かにスタートを待つ。

午前11時。いよいよ2009年の全日本選手権がスタート。今年は距離が伸び、1周12.3キロを16周する196.8キロで競われます。
なおこの大会は世界選手権ロード日本代表選考会も兼ねています。

この日ハシモトはコースを逆に回り展望台を目指しました。

降水確率50パーセントという「デマ」が飛び交っていて・・・予想を覆す見事な晴天！中央森林公園は、アップダウンと曲がりくねったラインが多く激しいコースです。走る選手は体力の消耗とも戦わなければなりません。ひたすら展望台をめざす間に3周回が終わっていました。

ここがこのコースで一番高いところ。

3週回目で大集団から抜け出したのはメイタン菊池誠晃選手。目の前を1人で駆け抜けていきました。ここから7周回目まで1人で逃げ続けます。

それを追う集団を引くのは愛三レーシング　鈴木謙一選手。ケンケンさん積極的に引いています！

集団がひとつになり新城選手がひく。
くらいつくケンケンさん！

別府選手も前方でいい動きです。
集団は56名。まだレースは序盤です。

この集団にアイサンは全員います。西谷選手は常に中盤に位置しています。あまり顔に出さない選手だけどこの日は本当に落ち着いた表情。その分勝利への意志が沸々と感じられました。

7周回で集団からアタックしたシマノレーシング畑中選手が逃げていた菊池選手に合流し逃げは2人になる。メイタンとシマノが集団をコントロールしスローペースに。タイム差はどんどん開いて最大で3分以上となる。

集団内で走る盛選手。

綾部選手。

中央に松村選手。

ゴール地点に戻るため来た道を戻ります。その間に少しずつタイム差は縮まるものの激しい展開はない。しかしその沈黙を破ったのが・・・愛三レーシングでした。再びアタックし畑中選手をちぎった菊池選手との差を愛三が集団をペースアップしてみるみる縮めていきます。

最後のカーブところでサポさん皆と待っていたらこれがきたのよ？？？？？ああ、もう泣きそうだ・・・・・・・（早いってみんなが突っ込む）

青い稲妻たちが引くこの光景を2回ここで見れました。

西谷選手をアシストしまくる松村選手。

綾部選手。

この愛三のペースアップでタイム差がかなり縮まり1分を切ってきた。会場アナウンスが愛三の名前を何度もコールする。さあいよいよレースが動くぞ！！

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とその前に、サポーターのツバサさんの写真です。序盤ほとんど集団だったため、位置の関係でせっかくの選手の走りが撮れたり撮れなかったりだったので。アツイ走りを感じてください☆

photo:Tsubasa

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読みどおり、レースが動いたのは残り3周。
その口火を切ったのはやはり新城選手でした。

新城選手のアタックで逃げの菊池選手は吸収されそれに反応した選手らでアタック合戦が繰り広げられる。56名いた集団は一気に減り最終的に20名くらいに。ここには、愛三からは西谷選手、綾部選手、盛選手が入り有力選手はもちろん入っている。

補給所の前を通過する新城選手ら。

補給所で選手を待つ赤星マッサー。

この日は真夏の日差しが照りつけ気温がかなり上昇。
補給は大切な命綱になります。

最終周回までに愛三は、全てのアシスト選手が機能していました。
力を出し尽くしたアシスト選手がレースを終えて帰ってきます。

アクシデントに巻き込まれた綾部選手。
ここまで懸命にアシストしてきた。

ジャージが塩だらけです。過酷です。

アシストを終えた別府選手、松村選手。
田中監督が労います。

残り1周回で集団はついに9人に。ここに入ったのは西谷・盛選手。最後のアシスト盛選手がこの集団を果敢に引き役目を終えた時点で愛三レーシングはきっちりとエース西谷選手を残し最周回の勝負に望みを託します。

最周回。先頭9人からシマノ鈴木選手が抜け出すが追走5人に追い付かれ6人になったところ宮澤選手が追い付き先頭は7人。西谷、鈴木真理、新城、土井、野寺、飯島、宮澤。各チームが死力を尽くして残したエースと実力を持つ海外組。最後はこの7人でのゴールスプリント勝負になりました。

最後の攻防を伝えるアナウンスは今年もクリアだ。
去年の最後の周回におきていた、見えない部分での激しい戦いが蘇ってきます。誰もが耳を澄ませ、ため息をもらし、動きに一喜一憂する。

そして・・・・

7人は大勢の観客が待つ最終ストレートに入ってきた。

静まり返る会場。
7人の選手が必死にもがく姿が見えてくる。
位置取りをけん制しながら、誰もが勝利を目指している。
アナウンスの声だけが響く。

私の位置からは西谷選手が鈴木真理選手の後ろに見えた。
このままいくのか？
いってしまうのか？？？？？

目の前を通り過ぎる7人。

そして・・・・・

2009年の全日本選手権　スプリントを制したのは
愛三レーシング　西谷泰治だぁああああ！！！！！！

photo:Tsubasa

西谷選手の名前がコールされた瞬間、
静寂のレース会場を物凄い歓声が突き抜けた。

今まで感じたことのない、震える空気が胸を刺しました。死力を尽くした選手たち、スタッフ、そしてサポーターの皆さんの側で静寂が動き出す瞬間に触れた。たくさんの笑顔と、そして、喜びの泣き顔が見えた。

いつも私はゴールの向こうにいます。ゴールを目指す選手を待ち、勝利のその瞬間をこのカメラで撮ることをずっと願ってきました。決して磐石とはいえない、何が起こるかわからない全日本。この日私はゴールシーンを撮る自信を最後まで持てませんでした。

ゴールシーンを今回、サポーターのツバサさんに全てお任せしました。彼ならきっと、最高の勝利の瞬間を撮ってくれる。そう思ったからです。それがこの、西谷選手の雄たけびです。そして私はそのおかげであの瞬間を感じることができた。感謝せずにいられません。一生忘れられないと思うから。

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悲願の全日本制覇。
感情がこみ上げる西谷選手の姿。

photo:Tsubasa

昨年の覇者、シマノレーシング　野寺選手と握手を交わします。
お互いの健闘を称え合います。

photo:Tsubasa

その頃チームピットはたくさんの笑顔と泣き顔に溢れていました。最後まで西谷選手をアシストした盛選手が帰ってきます。
迎えるみんなの笑顔。アシストの走りがあっての勝利、結果の裏側にある活躍を称えます。

メディアからの取材を受けていた西谷選手が皆の元に戻ってきました。一緒に戦ったチームメイトと抱き合います。もう言葉いらないです。

お察しのとおり、この頃ハシモトお見せできない顔でした（笑）。手が震えてどんどんくるメールを返せない状態だったので別府選手に代わりに品川選手に報告してもらいました・・・・

ジョニー監督が静かに噛み締めています。
愛三レーシングとしては1992年に監督が獲って以来のタイトルです。

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本気でぶつかり合って胸を熱くするレースを繰り広げる。観客はそれを、この全日本で見たかったことでしょう。

それぞれのチームがエースのために死力を尽くし一人で参戦した選手たちは自分自身をかけて戦い、残るべき選手たちが残り、勝利に向かっていった。それを物語る表彰台だったように思います。宮澤選手、野寺選手、鈴木真理選手らのブログ読むと
西谷泰治っていう選手のことがまたひとつ分かる気がしますよ。

photo:Tsubasa

シャンパンファイト！！！！！！
両隣がフライングしまくり☆

photo:Tsubasa

セレモニーが終わった瞬間、高らかにこぶしを突き上げた。
超カッチョイイ！！

地道に確実にアジアツアーで培ってきたチーム力が積み重なり今日の結果に結びついたのだと思います。チーム一丸、それはエースの力だけでは決して叶わない選手全ての思いと努力と折れない心と、信頼関係なのだと思います。→西谷選手のレース後コメント

今回の全日本、遠く愛知県からたくさんのサポーターさんが今年も応援にかけつけてくださいました。皆さんとあの瞬間を共有できて本当に嬉しかったです。たくさんの応援、ホントにホントにありがとうございました！！

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チームの広報をお手伝いし始めて3年。
今までたくさんの勝利がありました。感動と興奮を何度も貰いました。

全日本でタイトルを獲得して、愛三レーシングがこんなにもたくさんの人に愛されているってことを改めて実感しました。そして喜びを分かち合える仲間がこんなに増えたことに、ただただ、涙がでちゃいました。

榊原さん！ついに愛三やったよ！と心で叫びました。

全日本が終わりではなくこれからもレースは続きます。これから一年間チャンピオンジャージを擁しながら戦います。愛三レーシングは常に上を目指しチームとして自分たちにできる走りを追求し続けていきます。

今年獲得した2つのチャンピオンジャージ。初お披露目は、タイムトライアルはツールド北海道、ロードは8月のアジアツアーの予定です。どんなデザインになるのかな？楽しみですねぇ！！！

最後に。

レース会場にきて下さった方はもちろん、全国から応援してくださった皆さんに心から御礼申し上げます。これからも応援宜しくお願いします！！！

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というわけでこれで私の全日本が一日遅れで終了です。読んでくださってありがとう。愛三の走り、伝わりましたか？これで伝わってなかったら、もう在庫ありませんけど・・・・（笑）。写真、自信を持てるようがんばります。これからも愛三レーシングの走りを伝えられるように。