旧サポーターズブログの記事

☆愛三レーシングが漫画に?

愛三レーシング公式HPでも紹介されていますが
作家 近藤史恵さんが書かれた
自転車ロードレースをモチーフにした小説
『サクリファイス』の漫画化が決定しました。

6月24日からヤングチャンピオンにて連載が始まりますが
今回愛三工業レーシングチームがモデルとして協力しました。


『サクリファイス』は、第10回 大藪春彦賞を受賞した小説で
「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 本屋大賞」で
2位を獲得している人気小説です。

「自転車ロードレース」という
日本ではまだまだマイナーな競技を大胆に取り上げた、
というのもさることながら
「ロードレースで勝つ」ということを複雑、かつ、魅力的にしている
「エース」と「アシスト」という関係性を細かく描き出し
そこにミステリーの要素も交えながら展開していく内容となっています。

もう読んだよ!いう方も多いのではないでしょうか。


小説のタイトルになっている『サクリファイス』とは
「犠牲」という意味を持ちます。

チームに属し、数々のレースに出場する選手たち。
狙ったレース、勝つべきレースをチームからオーダーされ
たった一人の選手しか手に入れられない「勝利」に向かい
「エース」と「アシスト」という役割を与えられながら
「チーム」として走り続けます。

華々しい世界と見えるプロの世界ですが
選手一人一人が個性豊かで、力も拮抗する自転車の世界において
エースとアシストが明確に働き勝利を勝ち取るには
ひとりの人として。
ひとりの選手として。
いちチーム員として。
犠牲にするものも多いのではないでしょうか?

葛藤やもどかしさ、やりきれなさを感じることもあるのかもしれません。

それでも。

誰か一人しか勝てないという前提の中で
自分がアシストをし、その結果エースが勝利し、それがチームの喜びとなる。

トップでゴールするエースのずいぶん後に
チームメイトが両手を上げ、嬉しそうにゴールしてくる。
その誇らしげな表情は、胸を熱くします。
リザルトには残らない「見えない勝利」です。

私はそんな姿を見るのがとっても好きです。
もちろん。トップでゴールする姿も好きです(笑)

今回漫画として新しい命が吹き込まれるわけですが、
愛三の合宿や、クラブハウスなどにも取材が入ったということで
もしかしたら、そんな雰囲気もでてくるかも??

6月24日の連載初回版では、
愛三レーシングから読者の皆さまにプレゼントもあるそうなので
どうぞお見逃しなく!


追伸
そろそろレースが見たくなってまいりました。
1ヶ月が限界みたい・・・。