第12回ツアーオブジャパン。
前半4ステージを終え、本日(22日)は移動日でした。
明日23日から残り3ステージ、
富士山タイムトライアル、修善寺ステージ、東京ステージが行なわれます。
ここまで愛三レーシングは、綾部勇成選手をエースにレースを展開。
国際レースでの初エース、自分のためにアシストが動く
その凄まじいプレッシャーに耐えながらも毎ステージ、頑張ってくれています。
昨年のTOJでも誓って走っていたように
「エースの側に常に存在する」頼もしい存在、西谷泰治選手。
エース綾部選手を常にアシストし、
ステージを狙える状況であれば、しっかりと狙っていく。
初日の堺ステージ2位、奈良でかなりのタイム差がつきましたが
美濃ステージでも2位、そして南信州ステージ4位と健闘を見せ
現在、ポイントリーダーとなっています。
また盛一大選手、鈴木謙一選手、品川真寛選手、秋山英也選手も
チームの勝利のために、全力で戦っています。
残り3戦を迎えるにあたり
前半4戦の戦況を振り返るとともに、後半戦への抱負について
田中(ジョニー)監督にコメント頂きました。
-堺ステージ
今年のツアー・オブ・ジャパン、当初のエースは匠であったが
ご存知の通り腕の骨折で、急遽
ツール・ド・熊野のエース予定だった綾部をエースに立て戦うことにした。
綾部自身、
国内のメジャーなステージレースのエースを任されることは初めてであるし
準備も万全ではなかったので、
南信州ステージと富士山ステージに照準を絞って走ることに。
堺ステージは基本、大人数(10人以上)の逃げには、
綾部・西谷は最低乗り、2人の他にも1人でも多く乗るようにすること。
集団でのゴールスプリントになった場合は、
盛→品川→西谷の順でゴールを狙う。
レースは、10人以上の逃げにならなかったため
盛→品川→西谷のゴールスプリントの展開とし、西谷は2着にくい込んだ。
-奈良ステージ
奈良ステージも、堺ステージと同様な展開で行くようにした。
レースは、16人の逃げグループ形成された。
愛三からは、品川と盛が入る。
彼らは、後から綾部・西谷が入る追走グループが追い付いた時のために
先頭グループで待つ形に。
しかし、先頭16人を追走するグループはなかなか出来ずに
そのままタイム差を付けられゴールした。
愛三としては、綾部が入っていなかったため
その16人が完全に決まる前に潰しておくべきだった。
-美濃ステージ
明日の南信州ステージでタイム差を縮める(差を付ける)走りをするため
集団ゴールの展開に持っていきたかった。
レースは、前半に23人の大集団が形成された。
その中に、綾部・西谷が入っていたためチームとしてそのまま行かせる展開に。
愛三は、先頭23人に2人と少なかったが
西谷が綾部をサポートする意味で、ローテーションに入った。
そのままその先頭グループが逃げ切ることになり、
堺ステージに続き、西谷が2着でゴールした。
-南信州ステージ
前半戦最後の南信州ステージ。
ここで、エース綾部は奈良ステージで付けられたタイム差を縮めるか
逆にタイム差を縮めタイム差を付ける展開にする。
このコースは起伏が激しいコースなので、
常に集団の前で走ることが鉄則である。
レースは、前半に西谷を含む6人の逃げが形成された。
綾部が後からの追走グループに入ることを想定して、
西谷を逃げグループのまま行かせた。
メイン集団からは、先頭6人を追う追走グループはなかなか出来ずにいた。
ラスト周回に12人の先頭グループが形成され、
西谷は入ったが、綾部が入ることは出来なかった。
ゴールは、西谷が4位でフィニッシュ。綾部は約1分遅れでフィニッシュした。
チームの戦略を感じていただけたでしょうか?
最後に、後半戦に向けた抱負です。
-後半戦に向けて
後半戦は、富士山TTと伊豆ステージが
個人総合順位を決定づける大事なステージとなる。
まずは富士山TTで綾部は最高なパフォーマンスを発揮し
次の伊豆ステージに繋げたい。
今チームでは西谷が最高位でいるが、
今はエース綾部でチームとして展開していく。
ファンのみなさんには、理解出来ないことかもしれませんが
(西谷をエースにしないことを)
これは色々な事を踏まえた上での展開であることを理解して戴けたら幸いです。
最後に、ファンのみなさんへ個人的なお礼。
南信州ステージでの『ジョニー!!』の応援、ありがとうございました。
あんまり、選手よりスタッフが目立つことはいけないとは思いますが
みなさんの温かい応援は嬉しかったです。
今後も、選手の応援を第1にしていただき
その次の次にジョニーの応援をしていただけたらと思います。
では、後半戦の応援もよろしくお願いします!
ぜひチームカー通過の際は、宜しくお願いします(笑)
さあ、後半戦のスタートです!
本日(23日)個人総合が大きく入れ替わると予想される富士山ステージ。
山岳に強い選手がしっかりと狙ってきます。
エースを任されている綾部選手、
山に強いとは決していえないと自分でも言っています。
それでも、エースである限り全力で走ってくれるでしょう。
責任感の人一倍強い、選手ですから。
もちろん他の選手全員、そういう気持ちで戦います。
全力で。
どうか応援宜しくお願いしますね☆