旧サポーターズブログの記事

【インタビュー】 日本一への想い 西谷泰治選手

こんにちは!
東海地方は梅雨入りしたというものの、
入梅!となったとたん、夏のような暑さです。
なんなんでしょうね??

今日、愛三レーシングの面々は
週末、広島森林公園で行なわれる
全日本実業団西日本ロードレースに向けて出発しました。

そして、広島のレースを終えたあとはそのまま大分入りし
6月24日の全日本選手権ロードへと調整に入ります。

今回のインタビューは
全日本チャンピオンの有力候補である、
愛三レーシングチーム 西谷泰治選手へのインタビューです。


  西谷泰治選手 taiji NISHITANI


正直、インタビューをするのを迷いました。
自分の気持ちを話すことが、いい方面にでるとは限らないからです。

でも。
そんな心配は無用だったのかも、しれません。


管理人
シーズインして、前半戦の山場となる全日本が控えてます。
体調面など、調子はどうですか?

西谷
体は正直、疲れてはいます。
なかなか思うように動かないこともありますが
その疲れも少しずつ回復しています。

全日本までは一週間以上ある。
感触は悪くないです。


前半戦戦ってきて手ごたえは?

西谷
ツールド台湾からシーズン始まりレースを走ってきた感じでは
チームのために仕事はできたかなと思う。
大きな失敗はない、という感じですかね。
もちろん、自分の中では、修正していかなければいけないと
思っている部分はありますが…。

特に5月のツアーオブジャパンなんかは
エースが要求しない走りや無駄な動きをしてしまったこともある。
常に冷静にレースを見れるようにしていかないと、と思う。


今シーズン前半はレースの数的にはどう?

西谷
レースの数自体は少ないと思います。
ただ、春先に台湾を走っていることがよかった。
シーズンにすんなりと入っていけました。

感触からいけば、ここ数年に比べて安定している感じ。
これまでは、ナショナルチームとして走ったり
去年はヨーロッパに盛選手と2人で遠征にもいっていたから。

今年は風邪をまだ引いていないんですよ。
大きなケガもなく、体調管理もうまくいってると思う。


ゆっくり、じわじわと調子をあげてきた感じかな?

西谷
そうですね。
年とったぶん、そうなってきたのかな(笑)

ただ、責任感、をものすごく感じるようになった。
それは、去年の北海道とった後あたりから
感じ始めたことなんですけど…。

やはり、チームの中心選手としてレースに臨むようになったことで
責任感、しっかりやろうという気持ちが大きくなった。

エースとして、
狙ったレースを獲る、チームから要求されたレースを獲る
それを実践することはもちろん、
それ以上のことも狙っていく。
そういう自覚がかなりあります。

まあ、余計なことも、してしまうんですけどね…(笑)
ただ、やってきたことが間違ってないって思います。


年齢もそうだけど、要求されること
自分自身のモチベーションなんかで、
毎年、シーズンへの入り方が変わってくると思うのだけど…。

西谷
やはり自分の中での、今シーズンの目標は
全日本、そして、北海道、という思いがある。

ただ、それを狙うのはもちろんなんだけど
他のレース、自分がエースでないレースだとしても
エースの近くにいられる存在であるべきと思うんです。
それこそ、全レース、エースのそばで仕事をする。

そして、エースを助けることが、自分の力にもつながっている。
それを意識して、これまでのレース臨んできました。


かなり、意識が変わったんだ

西谷
もっといえば「俺しかいない」と考える。
それくらいの気持ちかもしれない。

そんな風に毎回レースしてたら
正直気持ちは疲れるし、ストレスも溜まります。

でも、エースを張っていないレースでも
ちゃんと盛り上げる。
チームを悪い雰囲気にもっていきたくない。
常に流れを意識して、
オンとオフを切り替えられるチームになりたいと思ってるから。


全日本選手権まで10日を切りました。
今年の全日本には、どんな気持ちで臨みたい?

西谷
やはり、全日本は特別なレースですよね。
チャンピオンジャージを着て、それから一年間走るわけですから。
また、全日本は世界選の選考レースでもあるわけだし。
はずせないレースです。

毎年3位以内を目標に走ってはいるんですがね…。
体調管理がダメだったり、練習不足だったりで
結果が残せていない。

全日本のコースは、去年は広島、その前は修善寺だった。

西谷
そうです。
僕の一番嫌いな、日本一嫌いな(笑)修善寺!!

ただ今は、勝ちにこだわるのであれば
コースが好き、嫌いとは言っていられないわけですよ。
若いころ(笑)は、
嫌いなコースだったら、無理!て最初からいってた。

でも今は、苦手といいながらも、克服できるようになってきた。


今回の大分のコースは?

西谷
このコースは初めて走りますね。
広島終わって、大分入りして乗り込んでいく。
このまま調整していけば、何か見えてくると思う。

とにかく、
自分の持つ「いい調子」を持って全日本を走りたい。
そうなったら後は、出し切るだけです。
そうすれば、結果はどうであれ悔いは残りません。

納得いくレースを、したいです。

・・・


このブログでは「おちゃめ」な一面を紹介していますが
同時に厳しく自分を追い込む一面を知ってます。

レース前、選手はたぶん、計り知れない様々な思いを持って
自身を高め、集中します。
近寄れない、炎のでるようなオーラを見たのは
北海道の最終日でした。

そして、悲願の個人総合優勝に輝き
その緊張感から開放されたときの、素晴らしい笑顔と涙を見ました。

彼は、強い選手だと思います。
強さ、は、練習の量だけではなく
自覚と経験、冷静さ、そして、今だけを考えない視野の広さも
併せ持っていないと、生まれないと思います。

選手は、今ここにいるという事実の前にたどってきた道が全然違います。
当然、経験してきたことも違う。

インタビューの中で
「エースのそばにいる」という言葉がありました。

そう思えば、TOJでも、他のレースでもそうだった。
だから思ったんだ。
このひとはもっと強くなったんだなぁって。


インタビューを終え
親愛の情をこめて握手をしました。
「がんばって。 というか、獲るよね?」

そしたら
「はい、獲ります」って言いました。

だからきっと、獲ってくれると思います。チャンピオンジャージ。
だって、だったら、誰が獲るの?って感じです。
(贔屓目かな?)


・・・


このブログでは、
全日本選手権ロードの速報を、出来る限りお届けします。
現地に、私と同じ思いでアイサンを応援する方が飛んでくれます。
電波が無事届くことを祈ってます


どの選手もが日本一を狙う、全日本選手権は
6月24日に大分県日田市で開催されます。
183.1キロのロードレースです。

現地に応援に行かれる方、どうぞ温かい声援、お願いします!
観戦にいけないよ、という方
出来る限り情報を伝えていきますのでよろしくお願いします。


日本には素晴らしい選手がたくさんいます。
そんな選手達が、最高のパフォーマンスをもって挑みます。
感動をくれる走りに、期待しましょう!!